サウナの入り方

  • サウナの入り方を解説した書籍やホームページはあまたあります。しかし、説明内容には若干の違いがあります。それでは、安全に楽しめる方法とは、いったいどのようなものでしょうか。
  • 公益財団法人日本サウナ・スパ協会の「サウナ・スパプロフェッショナル公式テキスト」「サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト」による、安心して入れるサウナの入り方は次の手順です。

準備

サウナの前にはトイレに行き、身体をきれいに洗います。公共サウナにおいては、事前に身体を洗うことが(ちょうどプールと同じように)義務づけられており、そのための設備が用意されています。

サウナ・スパプロフェッショナル公式テキスト
  • はい。ここからです(笑)。安心して、ゆっくりサウナを楽しむためには、忘れずにトイレをすませましょう。

シャワーを頭から浴び、全身をよく洗って、そのあとよく拭いてからサウナ室に入ります。

サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト

身体を洗ったら、一度身体をよく拭いてからサウナ室に入ります。その方がよく汗をかくからです。

サウナ・スパプロフェッショナル公式テキスト
  • はい。これが大事です。サウナ室前に、マナーとしてよく身体を拭いてくださいと書かれていますが、一義的には、汗をよくかくためなのです。

サウナに入る(蒸される)

ドライサウナとウェットサウナに分かれ、前者は70〜120℃、後者は50〜90℃と温度が異なります。

サウナに入ったら身体も心もリラックスしましょう。サウナ室は上段ベンチに腰かけている場合だと、足元は約70℃、腰のあたりは80℃、顔のところは90℃くらいになります。

一般に入浴時間は8分から12分程度が最適ですが、初心や健康に自信のない人は、少し短くして、自分に合った入り方をしましょう。

発汗の仕方は、個人差もあり、体調にもよりますが、サウナに入っている時間は10~15分程度で十分です。長時間(15分以上)入ると、かえって疲労すると言われています。床やベンチの温度の低い所に長時間いるよりも、上段の高い所で、短時間に汗を出した方が、心臓の負担が少ないと言われています。

サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト
  • サウナは「がまん大会」ではありません。自分のペースが大事。中高年の皆さんは、無理をせずに10分程度にしましょう。15分以上入って疲労困憊すると、なんのためにサウナに入ったのかわかりません。
  • 自分の体調(体内の自律神経の状態)を客観的に把握するために「脈拍」を測ることも有効です。
  • テレビが設置してあるサ室は、テレビに夢中になり、自分のペースを乱したりしないように注意が必要です。

水風呂に入る

サ室を出たら水風呂へ。温度は16〜17℃が快適。最初は冷たいですが、30秒〜1分で肌表面に温度の羽衣ができ、快適になります。

サウナを出たら、足に水をかけるシャワーを浴びる汗を流して水風呂に入る、もしプールがあれば泳ぐのもよいでしょう。積極的な健康刺激を加えます。

サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト
  • そう。冷水浴の楽しみ方は人それぞれです。身体に相談して、ご自分のスタイルでどうぞ。それでは、お待ちかねの水風呂の楽しみ方です。

心臓に遠い手や足の先から徐々に水を掛け、最後に顔や頭に水をかぶって、汗を流します。

サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト
  • はい。水風呂に入る前は、学校で学んだプールの要領で!

静かに水風呂につかってください。いきなり水風呂に飛び込むのは心臓に負担をかけます。気持ちが良くて、水風呂に潜る人がいますが、衛生上おすすめはできません。また寒気を感じるまで入る必要はありません。水風呂の温度は、15℃では冷た過ぎるし、20℃ではぬる過ぎ、大体17℃位に設定されています。サウナを出てから湯につかるのは、心臓に負担をかけるので、避けた方が良いです。

サウナ・スパ健康アドバイザー公式テキスト
  • 水風呂の前に「ぬるい水のシャワー」で身体を慣らしたり、心臓に負担をかけないように、大きく息を吐きながら水風呂に入ることもおすすめです。
  • 水風呂も、サウナと同様にがまん大会ではありません。あくまで体と相談しながら楽しみましょう。

休憩(外気浴)

サウナに欠かせない仕上げが外気浴。ここでリラツクスすることで、サウナの健康効果を高めることができます。

この段階において身体は至急、酸素を必要としています。呼吸器系統が冷却されれば酸素を早く取り入れることができます。外気浴では力強く息を吐き、ゆっくり呼吸をしながら歩きます。

サウナ・スパプロフェッショナル公式テキスト
  • 休憩を兼ねた外気浴は、リラックスを念頭に思い思いのスタイルで楽しみましょう。
  • 水風呂から出てからととのいモードが発動されますので、速やかに休憩をしましょう。ととのいのピークは一説によると2分前後と言われています。
  • 外気浴スペースが無い場合は、浴室にととのい椅子がある場合は内気浴、それもない場合は脱衣場の扇風機等を活用しましょう。

最終セット

最終セットは「サウナ→水風呂(10秒程度)→水シャワー」という流れがおすすめです。最終セットはととのえる方向性ではなく、ゆるやかに通常の状態に戻していくイメージでもっていきましょう。

そのため、外気浴で体の芯を冷やさずに、水シャワーで皮膚表面だけをきゅっと引き締めるのが良いでしょう。これにより、毛穴も締まって、冬はいつまでもぽかぽか温かく、夏はダラダラと汗が出るのを予防することができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました